退職したのが、遠い過去のよう→夏の忘れ物、届く

退職して1か月近くになる。

正確には実際の勤務最終日は、9月20日なので、退職して1か月経っていないことになる。

今日は、1年先輩のNさんにラインをして、会社に忘れたままになっている帽子とサングラスを取りに近々行きます旨伝えた。

事務なのに、なぜ帽子とサングラスが必要だったかというと、

その会社は、お菓子の出荷をしているため、事務員が検品作業を行っていたからだ。

このところの夏の暑さといったらえげつなく、筆舌に尽くしがたいほどであった。

朝から蒸し暑い日などは、顔からも頭からも玉の汗。

私は、ヘアマニキュアをしているので、染めたての翌日など、ピンクの汗が出てみんなにびっくりされたものだ。

それが首を伝って、滝のような汗となる。

正直言って、なぜ事務なのにこんなことしなきゃいけないんだろうと思うこともしばしばあった。

検品があることは、入社時の説明にもなかったように思うが、同期入社した人は説明はあったとのこと。

初夏の5月ごろから、日差しは強く、それは白い紙に反射して目がつぶれそうだった。

なので、検品時は帽子とサングラスが必須アイテムとなった。

ラインの返事は、先輩が帰る際に我が家まで届けてくれるというものだった。

恐縮したが、私が会社に行ってほかの人の仕事の手を止めてしまうのも申し訳ないと思ったので、申し出に 甘えることにした。

我が家の近所で待っていると、仕事帰りのNさんが自転車でやってきた。

Nさんは、私が3年前に入社した時から、いろいろ親切に教えてくれて、優しくしてもらった記憶しかない。

相変わらず人の好さそうな笑顔である。

忘れていた帽子とサングラスを受け取り、ひとしきり近況を報告しあった。

あっという間に時間が経つ。

退職時、この人とお別れするのは、正直寂しかった。

50代で転職し、正社員になれて喜んだのもつかの間、この暑さと寒さに耐えきれない。

事務の仕事は嫌いではないし、むしろ好きで向いていると自分では思っている。

ただ、それ以外のこういう屋外作業があると、体がついていかない。

人の縁には恵まれたが、体が言うことをきかなくなった。

更年期もとうに通り過ぎたと思うのだが、夫に言わせると私は

「異常なほどの暑がり」だそうである。

できることなら定年まで、あわよくば定年後もお世話になるつもりでいたのだが、そうは問屋がおろさなかった。

この先、まだまだ働きたいと思っているのだが、うまく見つかるのだろうか?

届けられた帽子とサングラスを眺めつつ、そんな思いに駆られるのだった。

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